はたんきょう(巴旦杏)

大阪近郊の鉄道(主に新線建設や計画)について

東淀川駅にかつて存在した珍しい跨線橋

先日、橋上化工事が完成した東淀川駅についてだが、橋上化工事がまだ始まったばかりの頃、この駅を訪れて「ちょっと面白いな」と思ったことがある。

当時、この駅にはエレベーターでしか昇降できない跨線橋が存在した、という事実である。

跨線橋は三基のエレベーターを備え、2番のりばホームおよび3番のりばホーム、それと東口のやや奥まったところに各一基ずつ配置されていた。

調べたところ、この跨線橋は、2011年に完成したとのこと。

2011年以前はバリアフリーに対応していなかったのかどうかは知らないが、少なくとも2011年から2018年までの間は、当駅におけるバリアフリールートは、東口からエレベータで上がり、各ホームへエレベータで降りるルートのみだったのである。

橋上化工事が始まってしばらくの後、現場を見てみると、橋上駅舎を支える支柱の立て方などから、橋上駅舎はその跨線橋のすぐ横に作られることが推測された。エレベーターを三基も備えた立派な跨線橋を撤去するとは考えにくく、跨線橋が橋上駅舎の一部として取り込まれることは確実だった。

おそらく、将来的に橋上駅舎を建することを見越して、先にその一部を作ってそれを跨線橋として使うことでバリアフリーに役立てようという意図があったのだろう。

しかし、エレベーターが駅舎から少し離れていたこともあり、この跨線橋を利用するのは車いす使用者などほんの僅かだったと思われ、いつ行っても跨線橋には人っ子一人見当たらなかった(苦笑)(まあ、逆に利用者がほとんどいないことで、完成から7年経っているのに割と新しい状態のまま保たれていたというメリットもあったわけだが)。

橋上駅舎が完成した現在、三基のエレベーターはそのまま使われており、そのうちホームからの昇降用の二基は以前と同様である。

一方、かつては東口から跨線橋へ上るためのものだった一基は、今は駅外から駅舎の改札外コンコースへ上るためのものに様変わりしている。つまり、かつては改札内にあったものが、現在は改札外になっているわけである。

次の写真は、かつて跨線橋だった部分を写したものである。改札内コンコースに転用されているが、床のタイルに継ぎ目がわずかに残っているものの、ぱっと見にはほとんどわからない。
f:id:ratski:20181219163255j:plain

だが、自由連絡通路の窓から橋上駅舎の側壁をみると、明らかに外壁の模様が異なる部分があり、かつて跨線橋だったことの名残をとどめている。
f:id:ratski:20181219134917j:plain